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いつも振り向けば君が居て、二、三歩離れてるような距離が一番だと感じていた。
そんなのは俺の勘違いだって気付いたのは、今更。ほんの少しの距離にもがいていた君のSOSにすら気付けなかった。
あの時のさよならがどんな意味だったのか今ならわかる気がするよ、










「ねぇ、付き合わない?」












毎日のように聞く甘い香水に混じった言葉。うぜぇ、と叫んでやりたい気もあるのだが・・・。
かといってここでシカトすると更にうるさくなる。ここは適度に断るべきだ。

『今は誰とも付き合う気になれないんだ。』

俺がそう言うと大抵のやつは“そんなにさんが良かったの?”と、捨て台詞を吐いて行く。(まるでドラマのワンシーンのようだ)
心中ではそうだと肯定しているが、口からは曖昧な答えしか出てこない。
ここで肯定したからと言って俺とのこれからが変わるわけでもないし、むしろその事を知ったを傷つけるわけにもいかない。
そんな思いが駆け巡って出てくる言葉はYesとNoの境目。
さぁね、と焦らせば聞いた奴らの半分は自信を持ち、更にモーションをかけてくる。逆に自信を無くし、もう二度と近寄ってすら来ない奴も居る訳だが。














*














放課後、偶然にも下校のと時間が重なった。

内心、“ラッキー”なんて思ってる自分が居て、この心臓の音が外に漏れてないかどうか心配だった。
の方はと言うと、俺を見て目を見開きその場に立っていた。



「あ、のさ、・・・
「ああああ、あたし・・・、渉の事これぽっちの好きじゃないからね。」



渉君、ちょっぴり傷ついた。・・・・なーんちゃって。そんな嘘つかなくてもわかるってのに・・・。
知ってるよ、が嘘をつくとき髪を異様に触って、すこし言葉がどもる事。
だてに半年も付き合ってた訳じゃない。






「そっか・・・、」
「そそそっ、そうだよ!!あたしさ、あのー・・・」
「北山?」
「あ、そうそう!!北山君がね、好きじゃないかなーなんて!!」






・・・・。







嘘、バレバレ。」







「!!」









赤く頬を染め、俯いたをぎゅっと抱きしめたら、は耳元で『ふざけんな、ばかやろー』なんて強がりを吐いた。
そんなところも愛しくて、俺も耳元で『大好きだよ』と囁いて、もっと強く抱きしめた。







だってがいないのなら
―俺の存在理由が無い―