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ベルフェゴールって知ってる?あれだよ、目もとも隠れるさらっさらの金髪で頭にはティアラつけててイタリア人で自称・王子。いや本当に王子なんだけどさ。しかもボンゴレっつーマフィアの一味なの、信じられる?いやまぁかくいう私も実は暗殺団?暴力団?スパイ?なんですが。いや嘘じゃないよ嘘言ってどうするよだからマジだって!とにかく私たちは日本で出会った。つぅか最初敵同士だったんだよ、最初さ、なんかティアラ煌めく麗しい少年が歩いて来るよと思ったら同じく煌めきながらナイフが飛んで来たんだよおかげで私は間一髪でお花畑の広がる同じく煌めきと幸せであふれるネバー・エンドへと旅立ちそうになるところだったんだよだから本当だって!(でも恰好良かったから死んでもいいとちょっぴり思った)そんで威嚇かつ脅しをかけつつその少年は微笑んでこう言った。「オレの姫にならねぇ?」いや何の話?こっちこそ時間稼いで逃げ出したい所だけどそうもいかない。たたみかけるように少年は凄絶な笑みを浮かべた。「無言は了解の意だと取るよ」嫌だ断るとあえて日本語で(だって彼は日本語で話しかけてきたのだし)答えたが何故か彼は「まぁヴァリアーの雑用にも使えそうだし」と言ってうししと笑った。そうして私は奴に一発殴られて気絶させられ連れ去られてこのザマだよ!めざめたらここはボンジョルノ☆イターリア!!イターーリア!!イターーーリア!!! (おっかしいなぁこの人日本語話せるのに理解できない人?とりあえず私は「ノーサンキュー」と言わなかった事を後悔した。言ったとしても同じ事を返される気がするのだが。) 気がついたらいや気がつかなくても私はベルフェゴールの屋敷で働くハメになったよ。あれ?最終的に私「ヴァリアー」に入るんじゃなかったのか?これじゃあ召使だよな。つーか姫ですらねーよ。いや待て、ちょっと待てよ、お前の今のこの恰好このフリフリの白いレースに頭の上のよくわかんねー布・・・これは紛れもなくメイドじゃねーかう"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"い!!(あれ、私こういうしゃべり方をする人を屋敷のどこかで見聞きした事があるようなないような)特に気にすることもなく用意してある服を毎日着ていたは良いが何故か毎日同じ服、しかも城のメイドたちの服に似てるが微妙にデザインやらディティールやらが違う。しかも良く見てみればこの服新品そのまま私のスリーサイズにぴったんこだしいわば特注品?っつーかスカートをぴらりとめくってみたら素敵に輝く『メイドインジャパン』の文字!!我らが心のふるさと・・・さては歴史ある晴れの国ジャポーネのその中の歴史あるオタクの町アキハバラからの直行便だな!どうりで先日ベル宛に日本から直送便がきていると思ったぞ!! 「あぁごきげんようスカートめくれてる」「自分でまくったから心配ご無用。ベルフェゴール、今気付いたんだけど私のこの洋服ってメイド?」「自分でめくったって何、大胆になったね。そんなに姫の座を勝ち得たいの?あ、ちなみにメイドはメイドでも城の奴等じゃないメイドね」それに関しては日本からきたお前の方が詳しいだろ?とベルはビロードの玉座に座って肘をついている。もういっそお前が本気なら子供作る?と冗談にも程があるセクハラは毎度のことなので軽く受け流した。っていうか姫の座とかいらないって最初から私断言していたじゃん。「いや私別に姫の座とかいりませんし」「いりませんしとか言いながらもオレが好きだからのこのこ捕まったんでしょ」「さぁ何の事だか」「日本に帰りたいとか泣きながらもオレの側にいたいから逃げられない振りをする」「いや、・・・イタリア語しゃべれないからここから出ても空港まで辿り着くか分からない、し」「もういい加減諦めたら?」「嫌ですネバーギブアップ!!」「、いやよいやよも好きのうちって日本語知ってる?」「知ってるけど知らない事にしておいてください」「ふぅん、じゃあ試してみようか。体はしょーじきっていうしね」「・・・!!!!」「・・・と言うのは冗談で本題は今度からオレに話しかけられた時は『何かご用でしょうかご主人様v』と笑顔で言」「ご遠慮致します念のため英語でノーサンキューちなみにイタリア語わかりませんのでそこは割愛。」私が答えた瞬間ベルフェゴールは不服そうに口をへの字に曲げた。その口から反撃の言葉が生まれる前に私は笑顔を作る。「それで、本日の昼ご飯はいかが致しましょうか?」彼の攻撃を受け流すのは無理だとしても興味をそぐのは可能な範囲だ。「うーん、ペスカトーレパスタ?」王子は小首を傾げて前髪をさらさらと揺らすと、彼なりの優しさなのか私でも作れそうなメニューを述べる。・・・だが。「分かりました。それでは全身全霊を込めてあんかけチャーハンをつくりますよ」さらさらさらさら。透き間風に煽られて彼の髪がなびく。「・・・何それ。新手の嫌がらせのつもり?」不機嫌なベルフェゴールの声が降り注ぐ。外は晴れているが直に雷に変わりそうな不機嫌さだ。「お言葉ですが、ご主人様。これは新手でも何でもなく旧式の、嫌がらせのつもりではなく嫌がらせそのものですわ!!」ざまあみろついに奴を言い負かした!!ベルフェゴールは唖然とした顔でこっちを見ている。よっしゃあ勝った!今まで負け続けたけれど一回くらいぐぅの音をあげさせたかったんだよね!ぐぅとは言ってないけど言ったようなものだよね!と私は心の中で盛大にガッツポーズ。めくるめくトランペットのファンファーレが鳴り響き、バックでは歌舞伎町のキャバクラも新宿裏のパチンコ店も真っ青のネオンまたたく 「★☆ついにベルフェゴールに一勝おめでとう!☆★」 の文字・・・もむなしく背後から「じゃあご飯はいいから風呂入る」というご主人様の冷めた声が聞こえた。束の間の夢(妄想の間違いか)。「今、何か?」「ご飯いらない、風呂に入るって言ったんだよオレ。」な、なんですと?!折角私がベルフェゴールに勝てたところなのに、そしてあわよくば、あんかけチャーハンに奴の嫌いな具材ばかりを取り揃えて食わせてやろうと目論み更に隙あらば睡眠薬でも入れて眠らせてここから脱出するなり・・・いやその前にアッパーカット食らわせようか、今までの腹癒せに。いやここは踵落としか?いやまてよアイアンフックとかどうだろう?横っ面殴られるくらいなら普通のおなご達にいくらでもくらわされてそうだしなぁっていうか暗殺部隊だし打たれ強そうだしなぁやっぱここは精神的ダメージの強いものに「ねぇ聞いてるの。それとも何、ご飯にするお風呂にするって聞いといて最終選択肢はお前だったりするの?」「・・・そうですねぇ・・・」「オレは別に構わないよ、ねぇだって王子と姫だもんね」「・・・いやでもここはやっぱり正当に・・・」「正当に、何?『王子と姫である前に男と女ですから』みたいなノリ?面白そうじゃん。じゃあ早速、」「ちょっと待ってください!結論を出すには早いですよ!やっぱり鼻フックじゃ威力と精神へのダメージにいまひとつノックアウト要素が欠けると思うんです!」「・・・は?」 070122強制終了ですすいませんでした。檸檬さんリクありがとうございました! |