余った今年の風紀の予算をどうしたものかと考えていたら、どっかの馬鹿(という名の)が買いたいものがあるって言い出した。





「言っておくけど君が毎日のように勧める『うきうきバーベキューセット』は買わないよ」

「わ、わかってますよ!要はこの殺風景な応接室に潤いを与えるような物を買うならいいんですよね?」

「花壇とか花もお断りだからね」

「っあ、見破られた!じゃ、じゃあ、コンポとかどうですか?」

「いらない。第一そんなの買って何聞くの」

「雲雀くんは何聞いてても似合うと思います」

「思いますって別に君の感想を聞いてる訳じゃないんだけど」






そう返したら、うえっ、で、でも!と、とても日本語とは思えない返事をしたからあぁ少し苛めすぎたかなと僕は反省して、「好きにしたら?」と財布を投げてよこす。そしたらまた、うにゃっ、あ、っこれ!とか日本語とはとても思えない返事をするもんだから、僕は「いらないなら返して」と請求した。






「いやっ、そのっ…ありがとうございますっ!今から買って来ますっ!」





さも大事そうに胸に僕の黒財布を抱えて部屋を出て行く。いや、今授業真っただ中だからね。分かってるのかな?あぁ、僕も馬鹿な部下をもったものだな、まったく。






























「ただいま帰りましたぁ!!」

「期待はしてないけどおかえり」

「ちょっといつもに増して意地悪な雲雀恭弥くんただいま!」

「対抗して二回もただいまは言わなくていいよ煩いだけなんだから。」

「あの、何か嫌な事でもあったんですか?」

「・・・」






君が帰ってくる前までは別に、いつもどおりの気分で仕事をしていたよ。そう、君が帰ってくる前までは、ね。好きとか嫌いとかそういう低俗な感情を君に持っていたりはしないけど、君がいると何か周りの雰囲気が変わってしまう。僕の雰囲気さえ変えてしまいそうで、少し怖い。僕が僕じゃなくなってしまう予感に駆られてしまう。






「それで、買ってきたものはいつ届くの?」

「あ、それなら心配いらないです。もう持って帰ってきましたから」







目線を移すと半開きになったドアからのぞく段ボールの箱。よくまぁ、これを一人で持って帰ってこれたものだと半ば関心だか唖然だかして頬杖をついていた手をおろして立ち上がる。







「まったく、何のための平委員なんだか分かってるの?」

「いや、でもいくらなんでも委員さん達を荷物運びに連れていくのは良くないかと…」







が口ごもる。優しいんだか、副委員長としての自覚がないんだかどっちだか。







「だからって、中身壊してたらどうなるか、覚悟、できてるの?」

「すすすすすすみませんごめんなさいもうしませんもうしわけありませんでした雲雀さま!!」









びくっと跳ね上がった体がそのまま膝をついて土下座する。何もそこまでしなくていいのに。(僕の冗談、通じないのかな?)

特に聞きたい曲もないし、どうせならと思って「壊れてたら君が歌うんだからね」ともう一回冗談を言ってあげたのにはえーだのうーだのまた日本語じゃない言語をしゃべってから「・・・並中の校歌でいいですか?」と目に涙を浮かべながら言う。どうしてこう、何でも本気にするのかなこの子はとか思いつつ、僕は上等だよと笑ってあげた。








































060918ご褒美は僕のスマイル、なんて(どっかみたいに0円でなんて売ってあげないよ)
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