* 第1章 不思議なカエル *
外は雲ひとつない天気  日本のとある場所に 一人の少年はベットにうずくまっていた

「ふわぁ・・・。」

この少年の名は 早川 龍  勉強も駄目 運動も駄目 すべてが駄目駄目な中学2年生

母はパートの仕事 父は単身赴任 兄は消息がわからない状況 である

この2日間 龍は病気と偽って学校をずる休みをしていたのだ

「今日も学校いくのめんどいし 休もうかな」

そんなことをいってまた寝ようとした時 窓の外に一匹のカエルがいた

「カエル・・? 今日は雨じゃないし・・・寝ぼけてるのかな?」

カエルは普通のカエルと違い 色はアマガエルの緑だが 右腕には赤と青の包帯のようなものが

ぐるぐると巻きつけられていて 左手の指には 紅色をした指輪をはめていて さらに顔には傷があった

「最近は カエルもおしゃれするのかな? それにしても飼い主のセンスないよなぁ〜」

頭をぽりぽりかきながら龍はめんどくさそうにベットから降りた

その時母の声が下から聞こえた

「こらぁ! 龍! 今日は学校いきなさいよ!!」

「えーめんどくさいなぁ」

「せっかく 里奈ちゃんが迎えにきてるのに・・・いいの?」

「り、 里奈が?」

龍は急いで制服に着替えて バッグをもちリビングに降りていった

ちょうど焼かれた食パンをくわえて 龍は玄関を飛び出していった

「ひながふかえにひてるなんへ(里奈が迎えにきてるなんて)」

「龍君 おっはよー!」

「ほはよ(おはよ)」

「よかった 龍君病気かと思って心配してたんだから」

この少女は 龍の向かい側にすんでいる 沢田里奈 龍と同じ中学2年生で一緒のクラスだ

昔から 沢田家と早川家はすごく仲がいい

龍は無理やりパンを飲み込んで今日朝の出来事を里奈に話した

「今日 朝起きたら窓に一匹のカエルがいたんだ 雨も降ってないのに」

「へぇ〜 そうなんだ〜 どれくらいの大きさのカエルだったの?」

「そう それが 20cmくらいの結構大きなカエルなんだよ!」

「ふーん もしかして龍君寝ぼけてたんじゃないかな?」

「そうかもな・・あんなきもいカエル いるはずないもんな」

里奈と龍はしばしこのカエルの事で盛り上がっていた

そしてその後ろを 朝、 龍が見た きもいカエルが二人の後をつけていた


「お、 ずる休みの龍の登場だぜ!」

「・・・・・。」

「早川 別に無理して学校こなくてもいいんだよ って冗談だよ 冗談」

龍はクラスの中でよく いじられる存在であった 仲良く気軽に話せるのは里奈くらいであった

「龍君 気にしなくていいんだよ ね?」

「う、うん」

うつむき加減で龍はうなづいた

授業中 ふと龍は窓を見ると 朝みた き も い カエルがこちらをじーっと見ていた

気のせいだ と思い 一回目をそらしてもう一度みたが  やっぱり きもいカエルがいた

「やっぱし 朝のは気のせいじゃなかったんだ だけど、どうしてこんなところに?」

隣の席の 里奈に気づかせようと手で合図した

「ねぇ、 里奈 窓に朝いったカエルが・・」

「えっ?」

里奈は窓を見てみたが カエルなんていなかった

「龍君 今日は変だよ? まだ病気治ってないんじゃないかな?」

「あれ おかしぃな さっきまでいたんだけど・・。」

「コラー!! 早川!! 廊下に立ってろ!!」

「そ、そんな〜」

仕方なく龍は両手にバケツいっぱいの水をいれたのを持ち めんどくさそうにしていた

「あー めんどくさい 帰ろうかな」

バケツを降ろし 教室に戻り バックを持ち 帰ろうとした

「先生 気分悪いので帰ります では」

「コラー!! 早川!! 勝手に帰るなーーー!!」

「また 早川帰るのかよ ほんと駄目だなあいつ」

クラスのみんなは 龍のことをあざけ笑っていた こんなことはよくある光景だった

「あー まじ学校ってかったるいなぁ 明日も休もうっと」

そんなことをいいながら家に帰ると 台所に仁王立ちしている母がいた

「げげっ!! 今日は仕事じゃなかったの?」

「今日は休みをとったのよ 龍 学校はどうしたの? まさかさぼってきたんじゃないでしょうね?」

母の怒りはMAXになっていた これ以上いいわけをすると何をしでかすかわからない状態だった

とちょうどその時 目の前に現れてきたのは 一匹のカエルだった 

右腕には 赤と青を包帯がぐるぐる巻きで 左手には紅色の指輪 さらに顔には傷

どう見ても あの き も い カエルだった

「か、 か、 かわいいぃぃぃ〜〜!!」

「えっ?」

母の様子がいっきにかわった 既に両手にはきもいカエルが抱きかかえられていた

「龍! このカエル飼わない?」

「えっ? 気味悪いカエル飼うの? もしかしたら誰かのペットかもしれないし」

そういうと カエルはうるうるした目で 母の方をみて ケロッと一声した

「なんてかわいそうなカエルちゃんなの〜 飼い主が見つかるまでここにいていいわ」

「なっ、 なんだってーーー!!!!」

「そうねぇ とりあえず 龍の部屋に水槽あったからそこに入れておいたらどうかしら」

「嫌だよ あんなきもいカエルとなんか一緒に寝れるか!!」

母は龍の反対意見も聞かぬまま るんるん気分で食事の支度をしていた

とりあえず 学校をさぼったことは怒られずに済んだが このカエルと一緒に

一つ屋根の下に住むのはごめんだ さらには俺の部屋で飼うなんて・・・。

「そうそう 名前どうしようかしら」

「え? なんでもいいんじゃない?」

するとカエルは近くにあったペンと紙に 字をかいた

「お前 字書けるのか? もしかして元はサーカス団の一員だったり?」

カエルは字を書き終えると いばった感じでおなかを叩いた

「・・・・ケロ・・助?」

「まぁ かわいい名前じゃない」

「にしても ベタすぎるんじゃないか?」

そんなことも気にせずに 母はケロ助ちゃーん と連呼していた

(↑ケロ助の傷描くの忘れてた 華麗にスルー)

このカエルが今後 龍の人生を大きく変えていくのは 知る由もなかった 
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