「 目覚めよ、精霊よ。目覚めよ、民よ。目覚めよ、国よ 」
アリカラーナ王国全盛期を築いた、<精霊王>即位の物語。
時はイシュタル歴494年。
<定成王>ガーニシシャルが崩御し、王太子ウォルエイリレンがアリカラーナとして立つと云う時であった。
戴冠式を前に、あらゆる思惑が舞い、踊り、国家を乱した。
王太子は行方不明となり、王座が空の時代が続いた。
その間に国は<新国王派><王太子派>と決裂し、どんどん分裂していった。
混乱を極めた四年後、イシュタル歴499年。
一人の召喚師によって、王座奪還への道は開かれた。